『3・11』

3月11日 14時46分 
予約治療を終え院内整理中、ラジオから緊急地震速報が流れる。
大型低周波に手をかけた瞬間地響きの後大きな横揺れが、何秒か後、更に大きな揺れと共に骨模型や本が一斉に崩れ落ちた。
ここが今回の震災の始まりでした。
院内はスタッフに任せ近所の安否確認を、崩れた家の端っこに不安そうな年輩の方々、とりあえず怪我はない。
灯油のニオイ、火災に注意を。 信号が消え道路は渋滞。 水道管が破裂している。 警報機があちこちで鳴り響く・・・。
家族の安否は?電話は通じない。 走って自宅へ無事確認。 小学校に娘を連れ帰りに行く。校舎は少し傾いているらしい。大きな下駄箱も倒れている。不安そうな生徒たちが体育館に。 泣いている子も多い。
サイレンを鳴らすヘリコプターが超低空飛行で何かを叫んでいる・・。
大きな津波が迫っているらしい。早く高い場所に避難しろと・・。
仙台はこの頃から雪が降り始める。 自宅で家族と合流しとりあえず近所の中学校の4階へ。
聞こえずらいラジオが流れるだけで今何が起こっているのかは把握しづらい状況。 
運よくスタッフと携帯が繋がり無事自宅に到着したとのこと。
日が落ち暗い教室に家族と固まる。
平和ボケにガツンとやられた感じ。
真っ暗の教室には一晩中自衛隊のヘリの音が何台も何台も響き、緊急地震速報のサイレンと共に大きな余震が続く。
接骨院、自宅との往復、炊き出しの手伝いやトイレへのプールの水運びなどで、この中学校で3日間過ごす。
早朝と深夜、屋上に登るのが習慣になる。 電気のない仙台の夜空は、いつか見た山奥のキャンプ場の星空よりも美しく、塵の様な星までもが瞬く、恐ろしいほど綺麗な光景だった。
毎朝の新聞には大津波の被害、福島原発の爆発など最悪の見出しが続く。
歴史上最大規模の震災だと知る。
そのど真ん中に居合わせたのも何かの運命。
今出来る事、しなければならない事、乗り越えなければならない事。
私たちに与えられた十分過ぎるほどの試練。
覚悟を、腹を決める。
その先には大きく強い何かが待っているはず。
合掌

special dayの最新記事4件