『その扉から』

10年近く前、柔道で痛めた左膝を治療し「有難うございました、押忍」と元気良く出て行ったその青年が、今日再びその扉を礼儀正しい姿勢で後にした。
治療家と患者の関係はやがて、院を盛り上げてくれる強力なパートナーへと移りゆく。
初々しい白衣姿もいっぱしの治療家のそれへと変わっていった。
大混雑で22時過ぎに部長が買ってきてくれたプリンパフェを2人で食べた味はずっと忘れない。
はしゃぐ子供達にはベビーシッター。
ジェスチャーだけで次何をすべきかを汲み取り行動してくれたね。
先の見えない夜の残業中、ピザまんとコーヒーの差し入れは、とってもやる気になりました。
自己管理不足で体を壊し騒ぎ、厳しくした時はへそを曲げたね!
それだけ全てに一生懸命だったんだなと思うよ!
院長のボケにツッコミを入れられる感性は君以外にいないだろうね。
何も言わなくても安心して院を任せられる存在だったよ!
新たな道でも持ち前のガッツできっと御爺ちゃん、御婆ちゃんのアイドルになれるよ!
年度末のスタッフ夢協議はお互い共通の目標を持つための重要な行事、
「今年は機能訓練指導員として新たな介護の世界を経験したい。」
秘めた思いもあるのでしょう、自分の中で決めた事、応援するよ!
探究心、思いやりの心を兼ねそろえ過ごした三年間がその先の道に少しでも繋がればと願う。
共に歩いた道も今日で曲がり角、旅立つ後姿を見送り今思うことは・・・。
「もう会えない訳でもないのに心に穴が開いたみたいだ、どうすんだよ!」
「たまに腹立ったけど、大好きです。 これからも宜しく!」
俺もモットモット頑張らないとな!