令和7年10月
夏の全国大会が終わってから3ヶ月。
残暑厳しかった季節も秋へと移り変わっていました。
発症から気づけば10ヶ月が過ぎていました。
大会後にぶり返した痛みも少しずつ落ち着きを取り戻し、私はこの頃これまでとは違う「新しい身体づくり」の時間を過ごしていました。
秋になった今でも、朝起きると腰の奥には張りが残っていました。
右脚の痺れも僅かだがまだ続いていました。
「まだここにいるか…」
そう思いながらも、その痛みは以前のような恐怖ではなく、今では「状態を知らせる信号」として理解できるようになっていました。
痛みと共存するのではなく、痛みから学ぶ日々に変わっていました。
夏の大会後、私は徹底的に基礎を見直しました。
立ち方、歩き方、荷重の方向、深部筋の再教育、呼吸と体軸の連動、関節の使い方の再構築。
どれも地味で成果がすぐに見えるものではありませんでした。
しかし秋に入る頃、ふとした瞬間に変化が現れ始めました。
歩き出した一歩が軽い。
階段で右脚が沈まない。
立つだけで軸が真っ直ぐに通る。
中段突きで肩に無駄な力が入っていない。
「お、今のいいな…」
そう感じる回数が明らかに増えていました。
秋の稽古は、これまでで一番「学びが多い時期」になりました。
動くたびに身体がヒントを与えてくれました。
私は稽古の動作をすべて動画に撮り、細かく分析しました。
「外側の筋肉に力が入りすぎている」
「動きの上下運動が大きすぎる」
「軸がぶれる」
「体のキレが甘い」
痛みや違和感を通して、正しいフォームがよりクリアに見えるようになっていました。
痛みを避ける稽古ではなく、痛みをヒントにする稽古へ変わっていました。
突きの動作では肩甲骨と骨盤が自然に連動し、蹴りは無理に高さを求めず軌道の質を磨きました。
足運びでは右脚の踏みしめ方に特に意識を向けていました。
気づけば、技そのものの精度が上がっていました。
治療家として学んだ知識、武道家として積み上げてきた経験、そしてヘルニアと闘った時間。
そのすべてが一本の線でつながり始めた時期、研鑽の日々でした。
ある日の稽古後、整理体操をしながらふと気づきました。
痛みは残っている。でも今のほうがヘルニアになる前より「理に適った身体」なのかもしれない。
病気をして弱くなったのではない。痛みの中で学び続けたからこそ、以前よりも深く自分の身体を理解できていました。
ここからが本当の勝負になる。
復活の物語は、まだ続きます。
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※本記録は個人の体験であり、治療効果を保証するものではありません