「悲願達成 白河の関越え」仙台育英、勝負どころにブルドッグバントシフト

仙台育英学園高等学校野球部の皆様、甲子園初優勝おめでとうございます。
昨日は宮城県のみならず、東北が一つになり歓喜に包まれていました。

私も仕事の合間に観戦していました。
テレビをつけると5回表の下関国際の攻撃ノーアウト1・2塁、1-0で仙台育英リードだがピンチの場面です。
下関国際は定石通り送りバントの作戦だが、ここで仙台育英は投手の投球モーションと同時に一塁手三塁手がバッターに向けて猛ダッシュ、極端なチャージをかけ、同時に遊撃手と二塁手はそれぞれ三塁と一塁のベースカバーに走りました。
この仙台育英のバントシフトは通称「ブルドッグ」といい、どうしても三塁に進ませたくないときの作戦です。
この投球はボールになり、3球目のバントは通常のバントシフトでしたが、ブルドッグが残像したか、ピッチャー前に転がり三塁でアウト、その後も二ゴロ併殺でこの回は無失点で切り抜けました。
その後の試合展開を見ても、このプレーは勝敗を左右する大きな局面でもありましたね。

ブルドッグバントシフトを始めて見たのは、昨年の仙台市民球場の仙台育英学園秀光中学校野球部の試合でした。
今回と同じくノーアウト1・2塁の場面でブルドッグバントシフト、投球モーションと同時に四人の野手が猛ダッシュでダイヤモンドを移動するその光景は圧巻でした。
中学野球の頃から、試合のあらゆる局面を想定して練習しているのでしょうね。

仙台育英の野球に取り組む姿勢は、今後東北各地へと広がることでしょう。
下関国際の選手も素晴らしかった、仲井選手はプロ野球でも見てみたいですね。
関係者の皆様お疲れさまでした、そして最高の感動をありがとうございました。